ちりも積もれば山となる…気づくと恐い、キャッシングの遅延損害金

昔からの伝わることわざは馬鹿にできないものばかりですが、「ちりも積もれば山となる」という言葉ほど恐いものはないなと感じます。子供の頃ならば夏休みの宿題、大人になってからは家事や仕事…いずれにせよ溜めてしまうとよいことはありません。

それはお金を借りる時も同じことが言えます。通常、お金を金融業者から借りるときには金利というものが存在します。この金利は業者や借りた金額により異なりますが、契約時に「1日あたりの利息は小額ですので、安心ですよ」と言われると、そんなものかと借り入れてしまします。が、年率18%というと、約1/5の金利がかかるわけですから、まさにちりも積もれば大きな金額であることは気づくことができるでしょう。

特に、返済期日を過ぎてしまった場合発生する、遅延損害金には注意が必要です。通常の金利よりも遅延損害金の利率は高くなっています。キャッシングの遅延損害金は年利上限の20%で設定されているところが多くあります。年利20%というと、仮に500,000円の借り入れがある場合、1日あたりの遅延損害金の金額は500,000円×0.20(20%)÷365=約270円となります。

たいしたことないじゃないか!と思われるかもしれませんが、1ヶ月で約8200円と考えるとなかなか大きな金額であると気づかされます。もちろん、どんどん遅れれば遅れるほど、遅延損害金は加算されていきます。50万円借りていて、8200円の遅延損害金と考えると、返済期限を過ぎた自分が悪いのですが、ずいぶん損をしたような気持ちになります。

借り手がうっかり忘れていた!という事態を防ぐために、金融業者側も工夫をしています。たとえばメールでの通知機能があります。返済日が近くなると、最低返済金額や返済日を知らせてくれる機能です。もしこの機能がないのであれば、携帯電話やスマートフォンのスケジュールにアラーム付きでセットしておくとよいでしょう。また、月々に引き落としてくれたり、インターネットで手続きを行える返済方法もあるようです。

そして、返済するお金が増えていくという問題だけでなく、遅延損害金が発生してしまうと、信用情報に残り、他の業者での借り入れの際に審査が通りにくくなってしまうことがあるのです。今後のライフスタイルに影響が出てくる可能性もあります。なんにせよ、借りる前にきちんと返済計画を立て、たとえ相手が業者であっても信用ある行動をすることが大切なのです。

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