肥後銀行でキャッシング!キャッシュカードが安全な訳とは

肥後銀行といえば、熊本県ではおなじみの銀行ですが、平成21年頃からキャッシュカードの安全性がより増したのはご存知でしょうか。肥後銀行には2009年、磁器キャッシュカードの偽造カードにより、勝手にお金が引き下ろされてしまうという事態が生じ、なんと短期間に17口座、総額700万円もの被害が出てしまったという過去があります。

それだけに安全性の強化に力を入れた肥後銀行は、ICキャッシュカード、さらにそれだけでは不安だという方のために生体認証(指の静脈)での対応をしています。ICカードはどうして磁器カードに比べて安全化というと、磁気カードに書かれている情報を読み取り、偽造カードを作成するスキミングという犯罪に対して大いに効果があるためです。

スキミングはATMなどに磁器情報を読み取る機械を設置し、そこを通した磁気カードから情報を搾取します。そんなの引っかかるか!と思うかもしれませんが、意外に巧妙で、カスタマーサポートのふりをする、あるいは警官のふりをして堂々とスキミングを行っていたようです。

現在は銀行ATMにおいては常に警備員や銀行員がいるため、減ってきているようですが、コンビニATMでは店員が常時見張っている訳ではないため、注意が必要です。

さてICカードはどのように安全性を確保しているかというと、通信による度重なるやりとりによって、安全を確認していきます。カードについている金色の部分がICチップと呼ばれるもので、いわば小さなコンピューターの役割を果たしています。

この小さなコンピューターはICカード対応ATMに差し込むことで起動し、セキュリティアプリによる検証を行うことで安全性を確保しているのです。

磁気カードほど単純ではないために、スキミングは容易でなく、小さなコンピューターといっても現時点でのハッキングは難しい様子。仮にハッキングしたとしても、ICチップそのものの偽造が容易ではないことは、想像に難くありません。だから、安全といえるのです。

以前、トラブルがあった銀行ですが、ICカードで再度偽造カード被害が起きたという報告はありません。キャッシュカードの変更のほかにも、肥後銀行は推測されやすい暗証番号を使わない、まめに記帳を行う、ATMでの引きおろしの際には周囲に注意することを勧めています。

筆者はさらに自分の経験から「暗証番号は他の暗証番号(カードだけに限らず、携帯電話の4文字の暗証番号等)と同じものにしない」ことをお勧めします。基本的ではありますが、自分が被害者にならないために、対策はしっかりと行いましょう!

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