街金でキャッシングするしか…ちょっと待って!街金の恐い話

最近ではあまり「街金」という言葉こそ聞かなくなり、「消費者金融」がCMなどで大々的に表舞台に顔を見せている近年。ずいぶん、お金を借りることの敷居が低くなったように感じます。「街金」という言葉は聞かなくとも、「フ%万円からご融資可能!」「無審査で借り入れできます」といった文句の書かれた広告が、郵便ポストに入っていたり、電柱に貼ってあるのを見たことがある人は多いのではないかと思います。

街金は小規模の金融業者を指します。イメージとしては昔からあるお金貸しで、ATMから借り入れるわけではなく、事務所に行ってお金を直接受け取る、もしくは銀行振り込みにて貸付けを行っています。

悪徳業者というイメージも強いのですが、かつては真っ当な企業も多かったのです。しかし賃金業法が改正されて以来、法律に従って経営していた小規模企業は経営難に陥りました。現在、残っている街金は本当に経営難でも合法で頑張っているところ、もしくは賃金業法に絞られない非合法である闇金のどちらかです。悪いイメージはそういう経緯から生まれているのでしょう。

良心的な街金と恐い街金

それでは違いはどこで見分けるのかというと、「賃金業をしますよ」と都道府県庁、もしくは財務局に申し出ているか否かです。登録すると登録番号をもらうことができ、ほとんどの場合、ホームページで掲載されています。また登録番号を偽っていないか金融庁で検索することもできるので、判断材料の一つとして使えるでしょう。

また良心的のように思われる冒頭のようなチラシの文句は、要注意です。「無審査」や「無条件」は一見良心的なように見えますが、そんなに上手い話があるわけがありません。言ってしまえば、無審査でどんな相手であっても回収できる用意があるということに他なりません。契約する際には注意しなくてはなりません。

闇金の長所と短所

さて、恐いイメージの闇金ですが、なにが恐いかというと「高金利」ということです。友達同士で冗談半分「トイチで貸すよ」とか何とか言いますが、トイチというのは10日で1割の利息付くよという意味であり、本来の賃金業法の利息上限が年利18%であるのを考えると、かなり高金利なことが分かります。

年利に換算すると、実に365%の年利になってしまいます。実際に闇金の中には「トイチ」「トサン」「トゴ」といった高金利で貸し付けを行う企業もあるので、借り入れの際には必ず返済計画を先に立て、契約内容をしっかり確認しましょう。

闇金にも長所はあります。消費者金融やほかの金融機関の審査に通らなかった場合、唯一、お金を借りることができるところです。審査が通らない中でも、現在は収入があるが過去の事故情報が記載されているために借り入れできないという理由であればよいのですが、パートで収入が少ない、現在無職で収入がない等の理由から、借り入れを行うことはすべきではありません。首が回らなくなり、最終的には金銭面で破滅せざるを得ない状況になってしまいます。

街金の利用はどうしても、本当にどうしようもないときに、最終手段として考えないと痛い目にあいます。利用するかしないかを決めるのは本人です。ただ、最後に一つだけ考えてほしいのは、お金を借りることで人生が変わってしまう可能性もあるということです。何度も言います。借りる前にもう一度、返済計画を立て、契約内容を確認しましょう!

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