お金が必要…！過払い金請求しても借り入れできた人っているの？

かつて借金、借金の繰り返しで、利息がとんでもなく膨れ上がってしまい「過払い請求」という形でほとんど相殺、返済もできたけれども、またお金が必要になってしまった…！

そんなとき、貴方ならばどうしますか？できれば再び借り入れするのは避けたいところですが、どうしても必要なお金も存在します。しかし、「過払い請求」を行うことで、金融企業からの借り入れが不可能になるとの説明を受け、不安になった方もおられるかと思います。

「過払い請求」は少し前に話題になりましたが、簡単に説明すると払いすぎた利息分を返してください、と借り入れしている金融業者に依頼することです。消費者側としてはお金が返ってくるというこの請求は、どんどん利用したいところですが、企業にとっては何のメリットもありません。

ですから企業側からはあまり良い印象はなく、企業によっては事故情報として信用情報に登録しているところもあるようです。信用情報は信用情報機関に加盟している企業で情報を共有しており、「お金を借りてもしっかり返せますよ」と証明するためのものであると同時に、「過去にこんな金銭トラブルがあったよ」という証明にもなってしまいます。

しかし、いくつか条件を満たしているならば、過払い請求を行っていたとしても借り入れを行うことはできるのです！

借り入れできる条件って？

①借金を完済したのちに、過払い請求を行った。
②過払い請求を行った企業と違う金融業者から借り入れする。
③過払い請求による債務整理を行ってから、5年以上経過している。

「過払い請求」自体は、借り入れの審査に影響する信用情報に記載されることはありません。過払い請求によって返済されたお金を残っている借り入れ金に充てて借金を清算する、「債務整理」を行った際に記載されるのです。

そのため、完済をした後で過払い金を請求し、受け取るという行為自体は信用情報に記載されませんし、完済しましたということで、「この人はお金をしっかり返すことができる」と証明されます。

しかし前述のとおり、企業としては過払い請求にはよいイメージがないため、事故情報を信用情報を登録しないまでも、同じ企業からの借り入れが難しくなってしまうのです。そのため、他の金融業者からの借り入れのほうが、借り入れができる可能性が大きくなります。

また過払い請求を利用して、債務整理を行った場合、5年間は借り入れが難しいと考えたほうがよいでしょう。債務整理は信用情報上、返済延滞や自己破産と同様に事故情報として扱われます。逆に言えば、5年以上経過しているならば、信用情報から事故情報が消えているため、新たな借り入れすることは可能となります。

借り入れの条件はあるものの、過払い請求を行っていたとしても、案外、新たな借り入れは難しくありません。信用情報の保管期間や企業内での情報の取り扱いには企業ごとに差がありますが、借り入れの審査は無料なのです。まずは恐れずに金融業者に相談するところから始めましょう。きっと、自分に合ったプランが見つかるでしょう。