離婚後も家に住むけど、住宅ローンは夫名義…私は借り換えできるの?

人生80年…何がおこるか分かりません。ライフイベントはそれぞれありますが、離婚も大きなイベントの一つといえます。近年では離婚は珍しいものではなく、3組に1組は離婚しているなどと言われています。

結婚をしていない筆者からしてみれば、結婚していること自体が羨ましいことではあるのですが、反面、せっかく結婚したのに、別れてしまうというのは、なんだか悲しいなとも思います。夫婦にしか分からない悩みもあるのでしょう。

さて、ここで現実的な話に戻しますと、離婚のときに問題になるのは、子どもの問題、それからお金・財産の問題ではないかと思います。

その中でも、特に問題となるのは、住まいだと思います。住宅ローンを組んで、住まいを獲得している場合、主たるローンの名義は夫であることが多いかと思いますが、もし夫が家を出ていき、妻と子どもが残る場合の財産はどのようにしたらよいのでしょう。

住んでもいないのに元夫がローンを支払い続けるのは、他人から見ても不公平ですし、元夫の名義で家に住むのは妻としても気持ちいいものではありません。

そこで、方法の一つとして、住宅ローンの借り換えという方法があります。とはいえ、簡単にはいかないことは事実です。離婚の原因はさまざまありますが、どんな理由の離婚であれ、法的には住宅ローンの名義人の変更と離婚はまったく関係なく、考慮されないのです。

ましてや、離婚となると夫婦ではなく法律上、赤の他人となります。住宅ローンの条件は「住む本人が生活するための住居を得るもの」であり、夫が出ていく場合、住宅ローンの名義や不動産の名義を夫のままにしておくことはできません。黙っていればばれないのでは?と思われるかもしれませんが、リスクを考えるならば避けたほうがよいでしょう。

借り換えという話になると、第一の条件として「妻に十分な収入があるか」ということが挙げられます。銀行側からしてみれば、貸しているお金をしっかり返してくれる人ということで住宅ローンを組んでいるのです。

妻が共働きで、ばりばり働いていた場合には簡単にクリアできる条件ですが、パートや非常勤といった一定の収入が見込めない場合、借り換えも難しくなります。

それでも難しい場合、支払能力があり、一緒に住んでいる人間との共同でローンを組むという手段や、夫から負担付贈与という形で財産を受け取るなどの方法はあります。しかしながら、各家庭により経済状況や家の価値は千差万別であるために、一概に「これなら大丈夫!」という方法もないようです。

まずはファイナンシャルプランナーなどの専門家へ相談から始めるとよいでしょう。無料相談を受けてくれるところもあり、以降どのような手続きをしていくのがよいかアドバイスを得ることができます。

また借り入れしている銀行への相談も必要となります。状況を話、できること、できないことを確認していくとよいでしょう。
家は大切な財産です。必要な手続きを行わなかったために、結局、家を手放さざるをえなくなってしまうのでは、悲しすぎます。しっかりと対応していきたいですね。

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